道行再考プロジェクトとは

アイホール(伊丹市立演劇ホール)の2019年度演劇ラボラトリー受講生有志を中心とする企画。この講座では、木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一氏を講師として、古典芸能の演目を現代化する手法を学びました。受講生は、作品づくりのためのリサーチ・脚本の執筆・舞台化を実践し、2020年3月、極東退屈道場の林慎一郎氏による演出で発表公演を予定していましたが、コロナウイルス感染拡大により上演中止となりました。予定されていた公演のタイトルは『道行考(みちゆきこう)』。古典芸能の演目に登場する5人の人物によるそれぞれの「道行(*)」を描いた小作品集でした。現在、有志により『道行再考』と銘打ち、上演の実現を目指して稽古・研究会・脚本推敲・ワークインプログレス上演を重ねています。

(*)道行…旅の道中の風景を土地の記憶や旅人の心情を織り込みつつ描く古典芸能の表現形式。

メンバー&活動

メンバーは約20名。演劇経験、古典芸能に対する知識、年齢、職業、特技などバラバラの幅広い背景を持つ面々です。コロナ禍で様々な事情により活動制限中のメンバーもいますが、2020年3月に果たせなかった公演をいつか実現したいという思い、舞台や古典への好奇心と情熱を軸に活動しています。特定のリーダーは持たず、メンバーどうしの対話を通して活動方針を決定。演出・脚本を担当した主催公演の実績や、舞台出演・制作スタッフ経験等を持つメンバーが制作部を立ち上げ、意見を取りまとめて企画を実行しています。また、自主的な勉強会「道行会」も開催。各メンバーが演劇や古典についての知識を持ち寄る、古典の舞台となった場所の街歩きを企画するなどして活動が広がっています。

『道行再考』上演の実現を目指して

2020年3月に果たせなかった『道行考』の通し上演を目指しています。単に再演ではなく、稽古や脚本推敲を重ね、さらに深みを増した作品『道行再考』をみなさまに披露したいと思います。ぜひ、楽しみにお待ちください。